大凶が多いって本当!?住吉大社のおみくじの「吉凶の割合(確率)・順番・種類・引ける時間・場所」

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「すみよっさん」と呼ばれ親しまれる住吉神社の総本社・住吉大社は、祓い、航海安全、縁結びなど、さまざまなご利益がある神社です。

そんな住吉大社のおみくじは、インターネット上で「大凶が出る」と噂になっています。

大凶が多い、手厳しいおみくじなのでしょうか?

以下では、住吉大社のおみくじの「吉」や「凶」の割合(確率)や内容、住吉大社で引けるおみくじの種類などをご紹介していきます!

住吉大社のおみくじには大凶もある?「吉凶の種類、順番」

住吉大社のおみくじの吉・凶の種類と順番

住吉大社のおみくじの吉と凶は、大吉から大凶までの、いたってシンプルな5通りとなっています。

運勢の良い順に、以下の通りです。

 大吉>中吉>小吉>凶>大凶

住吉大社のおみくじの漢字の読み方と意味

大吉(だいきち):大当たり!!
中吉(ちゅうきち):当たり。更に精進せよ!
小吉(しょうきち):ほどほどに当たり。神の忠告をよく聞くべし。
凶(きょう):おみくじの内容を参考にして、日々よく実践すべし。
大凶(だいきょう):いかなる行動も慎重に。特に新しいことを始める時!

なお、おみくじで重要なのは、「吉」「凶」の種類よりも神のお告げであるおみくじの中身(内容)であり、その内容を参考に、謙虚に善い行いを積み重ねることが大切です。

【全種類調査】住吉大社のおみくじの番号と「吉凶の割合」

住吉大社のおみくじは、1番から16番まであります。(往時は1番〜36番まであった)

SNSなどでは、「大凶が出た!」という投稿が目立ちますが、実際に大凶の出る確率は何パーセントなのでしょうか?

番号と吉凶は、以下のように対応しています。

第一番 大吉 第九番 小吉
第二番 小吉 第十番 小吉
第三番 中吉 第十一番 小吉
第四番 第十二番 小吉
第五番 中吉 第十三番 中吉
第六番 中吉 第十四番
第七番 小吉 第十五番 大凶
第八番 大吉 第十六番 大吉

ご覧の通り、大凶は「第十五番」の1つのみですから、確率は16分の1、つまり、6.25%ということになります。

吉・凶の割合

  • 大吉:18.75%
  • 中吉:25.0%
  • 小吉:37.5%
  • 凶:12.5%
  • 大凶:6.25%

おみくじの原型を作ったのは、平安時代の僧侶・元三慈恵大師良源上人(元三大師、良源上人)と言われています。

良源上人のおみくじの規定によると、吉と凶の割合は、

「吉が70%で凶が30%」、あるいは「大吉16~17%、吉35%、凶29~30%」

とされ、細かい配分は自由となっています。

現在、日本のお寺や神社の中には「おみくじを引く人の気分が晴れるように」「凶が多すぎるとおみくじを引く人がいなくなるから」などの理由から、凶を少なくしていたり、大凶を入れていなかったりするところもあります。

おみくじは作るコストが安い上、参拝客の多くが引くため、寺社にとって良い収入源になりますので、「誰も引いてくれなくなったら困る」という事情もあるようです。

そんな中、住吉大社のおみくじには大凶が入っています。

凶と大凶を合わせると18.75%で、良源上人のおみくじの今日の割合よりも低いのですが、大凶だけで6%超えというのは、他の寺社のおみくじと比べても、確かに高い割合のようです。

ただ、住吉大社のおみくじは16番までしかないので、たった1つの大凶の割合が高くなってしまっただけであり、「大凶がたくさん入っている」わけではありません。




住吉大社のおみくじの初穂料(値段)・引き方・内容

おみくじの初穂料(値段)と引き方

おみくじの初穂料(値段)は200円で、台に置いてある箱にお納めするようになっています。

おみくじの紙は、番号ごとに仕切られた木箱に入っています。

まず、筒を振って棒を出し、そこに書かれた番号と同じ番号の場所からおみくじを1枚いただく、一般的なおみくじです。

打出の小槌で運試し!

住吉大社のおみくじの一風変わったところは、筒以外に、「打出の小槌」もあるということです。

昔話として有名な『一寸法師』の中で、子宝に恵まれない老夫婦が、子授け祈願をしたのは住吉の神様だと言われていることにちなんでいるものと思われます。

なお、住吉大社には子宝の神としても信仰される「種貸社」があります。

種貸社の境内には、大きなお椀があって、一寸法師のように中に入り、記念撮影ができます。

おみくじの内容

さて、おみくじの紙を1枚引きます。

まず、自分が引いた番号のおみくじかを、念のため、ご確認ください。

縦長の紙に赤い枠が引かれ、上部に番号と吉・凶が書いてあります。

その下の右側には、住吉大社にちなんだ和歌と解説、左側には対人運、仕事運、金運、幸運のカギに関する内容が一言ずつしるされています。

幸運のカギというのは、いわゆるラッキーアイテムのようなもので、住吉大社のお札やお守り、丸いもの、満月、笑顔といった内容となっています。

住吉みくじ「波のしらゆふ」

おみくじの下の部分には、「住吉みくじ「波のしらゆふ」」と書かれています。

これはどうやらこのおみくじの名称のようです。

「ゆふ」とは、和紙の原料になる楮(こうぞ)や、楮を原料とした布のことで、「木綿」と書き、「ゆう(旧仮名遣い:ゆふ)」と読みます。

「波のしらゆふ」とは、つまり、白波を白い木綿(ゆう)に見立てた表現ということです。

おみくじの第五番には、以下のような和歌が掲載されています。

和歌:

「松もみな しらゆふかけて 住吉の 月の光も 神さびにけり」

意味:

松も残りなくみな月光に照らされて、白木綿(しらゆう)をかけたように見える住吉だから、月の光もまるで神様みたい

住吉大社のその他のおみくじの種類

住吉大社で引ける、その他の個性的なおみくじをご紹介します!

 大みくじ(大御鬮)

  • 初穂料(値段):200円

住吉大社のおみくじが設置してある場所には、長さが1mを超える巨大な筒が置いてあります。

実はこれもおみくじの番号を引くための筒で、「よ(4)い(1)ご(5)縁」にかけて4尺1寸5分(125.7cm)もあるのです!

この筒を抱えて、よっこらしょとひっくり返し、出てきた棒の番号を確認したあとの工程は、先述の普通のおみくじと同じで、値段も同じ200円です。

 恋みくじ

  • 初穂料(値段):200円

白い紙に赤い枠と赤い文字の「恋みくじ」には、吉・凶の別と、和歌、そして、「出会い」・「恋愛」・「幸運の鍵」の3つの内容に関する助言や予言とが書いてあります。

吉・凶の種類は、

 大吉>吉>半吉>末吉>凶

ということで、恋愛に希望や悩みを抱く参拝者のために、さすがに大凶は入れていないようです。

前出のおみくじの名前は「波のしらゆふ」でしたが、こちらの恋みくじは「松の結」という名前が付いています。

昔、住吉大社のある場所は海が近く、松の名所でした。

この地に住吉三神を祀った神功皇后は、松の木に3羽のシラサギが留まったのを見て、それを神の使いだと思われたのだと伝えられています。




 うさぎみくじ

  • 初穂料(値段):500円

創建が辛卯年、卯月、卯日だったことから、住吉大社ではうさぎが神の使い(神使)とされています。

おみくじは、郷土玩具「住吉人形(土人形)」の白いうさぎの置物の中に入っており、うさぎの底の穴から取り出せます。

おみくじ自体は、初めにご紹介した、「波のしらゆふ」です。

うさぎは持ち帰って、お部屋に飾ってくださいね。

 良縁成就 おもとみくじ

  • 初穂料(値段):500円

住吉大社の第二本宮南側にある「侍者社(おもとしゃ)」は、縁結びの神として信仰されています。

授与所では良縁祈願の土人形「おもと人形」が授与されており、そのおもと人形のミニチュア版の中に、前述の「恋みくじ」が入っているのが、おもとみくじです。

 こどもみくじ

  • 初穂料(値段):200円

神話のワンシーンがカラーの絵と共に掲載されている、珍しいおみくじです。

裏面は、「大吉」「中吉」などと、「願いごと」「なくし物」などの項目別のアドバイスが、お子さんにもわかりやすい言葉で記されています。

 楠珺社「和歌占いおみくじ」

  • 初穂料(値段):200円

「はったつさん」として親しまれる末社「楠珺社(なんくんしゃ)」は、商売繁盛や家内安全の神として信仰されています。

こちらにも授与所があり、「和歌占いおみくじ」というおみくじが設置されています。

一番上に右からの横書きで番号と「大吉」などの判定、その下に和歌とその説明が載っています。

説明文もやや古文調の、古風な雰囲気のおみくじです。

住吉大社は「和歌の神」

住吉大社は、古くから白砂の海岸に松が映える美しい場所で、和歌の題材とされ、万葉集や古今和歌集などの歌集には多くの歌が選ばれています。

平安時代以降は、和歌の道の上達を願って参拝する人も多くいたそうです。

このように、和歌の名所であり、和歌の神である住吉大社には、現在、多くの歌碑や句碑が奉納されています。




おみくじはどこで、いつ引ける?「場所(地図)・時間」

おみくじが引ける場所(地図)

  • 第三本宮前
  • 楠珺社内

おみくじが引ける時間

おみくじは有人の授与所ではなく、台に置いてあり、自由に引けるようになっています。

おみくじが引ける時間は、住吉大社の拝観時間と同じです。

拝観時間

  • 4月~9月:6時~17時
  • 10月~3月:6時30分~17時

※毎月1日と初辰日は午前6時に開門
※楠珺社は9時~16時頃
正月期間・住吉祭(夏祭り)期間は開門時間・閉門時間が異なります。

楠珺社内のおみくじ

なお、お守りや御朱印は、上掲地図にある「御守授与所」で授与されており、授与時間が異なります。

住吉大社のおみくじを結ぶ場所は?

本宮前授与所向かって右側の「鉾社」奥に、おみくじを結ぶ場所(みくじ掛け)があります。

住吉大社のおみくじは結ぶ?持って帰る?

おみくじを結ぶか持ち帰るかに、明確な決まりはありません。

住吉大社では、「吉運を結び叶え 凶運を縛り吉運に」とされ、おみくじが吉でも凶でも結んで良いことになっています。

財布やバッグに入れて持ち帰ってもかまいませんが、粗末な扱いは控えてくださいね。




【補足】住吉大社のおみくじはネパール生まれ?

住吉大社のおみくじ(波のしらゆふ・松の結)には、以下のような言葉が添えられています。

この「おみくじ」は国際村おこし活動としてネパールの「手漉きみつまた」で作っています。

みつまたは、日本では和紙や紙幣の原料としても利用される樹木で、ネパールなどのヒマラヤ連峰が原産地です。

政府刊行物を取り扱う「株式会社かんぽう」では、ネパール各地でみつまたの白皮加工の指導を行い、住民に仕事を提供する村おこし事業を実施しており、これを「みつまた事業」と呼んでいます。

みつまた事業では、住吉大社のおみくじの他、様々な和紙製品を製造・販売しています。

詳しくは、株式会社かんぽうのホームページで紹介されています。

【番外編】あべのキューズモールで恋みくじ!

各線天王寺駅すぐそばの「あべのキューズモール」のゲームセンター3階にある「セガ」には、1回100円で引ける恋みくじがあります。

隣にはおみくじを結ぶ場所が用意されており、ここにおみくじを結んでおくと、後ほど、住吉大社に奉納してくれるそうです!

住吉大社でおみくじを引き忘れた方、住吉大社に行きたいけれど時間がない!という方は、立ち寄ってみてはいかがでしょうか?

あべのキューズモールの住所・電話番号

  • 住所:大阪市阿倍野区阿倍野筋一丁目6番1号
  • 電話番号:06-6556-7000

あべのキューズモールへのアクセス

  • 地下鉄(大阪メトロ)御堂筋線・谷町線「天王寺駅」12号出口直結。徒歩約2分。
  • 地下鉄(大阪メトロ)谷町線「阿部野橋駅」2号出口直結。徒歩約1分。
  • JR環状線・阪和線・大和路線「天王寺駅」南口から徒歩約3分
  • 近鉄南大阪線「大阪阿部野橋駅」西改札から徒歩約3分
  • 阪堺電車上町線「天王寺駅前駅」から徒歩約2分

【豆知識①】おみくじの起源・種類・順番

おみくじの生みの親は良源上人だと申しましたが、元祖・おみくじはどのようなものだったのでしょうか?

また、おみくじを結んで帰る習慣には、どのような意味があるのでしょうか?

このような疑問をお持ちのあなたは、ぜひ、当サイトの以下のページ↓をご覧ください!

関連記事: 「おみくじ」を考えた人は誰?おみくじの起源や歴史・由来について

えっ?!おみくじは、とある神社の製作所で作られている??

日本全国のおみくじの大部分を制作している場所が、実はとある神社にあるのを、ご存知でしょうか?

おみくじが作られている製作所に関しては、当サイトの以下のページにてご紹介しています。

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